2021年11月29日月曜日

高等部理療科社会見学

 11月26日(金)高等部専攻科理療科生7名と職員で宮古市方面に社会見学に行きました。まず、田老地区の高さ10メートルの防潮堤に登り、想像以上の高さと、冷たい風を感じました。ここで、たろう潮里ステーションの防災ガイドさんから、津波がこの防潮堤を7メートルも越えて流れ込んできた当時の様子をお聞きして、津波被害の規模の大きさをひしひしと肌で感じることができました。津波遺構たろう観光ホテルの見学では、曲げられた非常階段の手すりを触り、鉄筋の骨組みだけになった建物を吹き抜ける風をうけながら5階まで登りました。そこでは、当時4階まで浸水したこのホテルの5階から撮影された映像を見ました。生徒からは「津波が迫ってくる音、人の声、なり続けるクラクションの音で津波の威力が感じられた。」、「津波がきたら、まず高台に逃げることが大事だ。」という声が聞かれました。震災メモリアルパーク中の浜では、海辺のキャンプ場を襲った津波によって、にゃりと曲げられた鉄骨に触れたり、今も崖の上の木にぶら下がったままの色あせた丸ブイを見たりして、津波被害の爪跡を感じました。
 生徒も職員も実際に現地に行かなければわからない様々なことを見たり、聞いたり、触れたりして、防災意識を一層高めることができました。東日本大震災から10年目の節目に「津波は繰り返しやってくる」、「つなみてんでんこ」、「命の大切さ」を心に刻んだ社会見学でした。  

防潮堤の上でお話を聞いています

曲がった鉄骨を触っています

お昼は三陸の海の幸を満喫しました